2010年10月21日

9月25日(土)中部WS in みるく村レポート

みなさん、こんにちわ。
ここ最近、雨続きで畑に入れず、ヤキモキする毎日ですね。
雨が止むのを待って…、なんて言っているうちに、満月がきてしまう~。
みなさん、土の上になるものの種まきはできましたか?

またまた遅くなりましたが、9月25日に行われた中部WSの報告をいたします。
今回のテーマは『天体と植物パート2』ということで、星座についてのお話の予定でしたが、先月、参加できなかった方も多かったこともあり、まずは先月のおさらい『旧暦』についての講義から始まりました。
9月25日(土)中部WS in みるく村レポート

おっと、その前に『農薬の現状』について、玉栄さんからお話しがありましたね。
その話しはこの報告レポートの最後にまとめて書きます。

それでは『自然エネルギーを活かす旧暦の栽培方法』についてのおさらいです。
1か月のうちに満月と新月がある。
満月から新月に向かっては、エネルギーが下に向かう時なので、じゃがいもや玉ねぎなどの根菜類やウリ科などのつる性のものの種まきに向いている。
新月から満月に向かっては、エネルギーが上に向かう時なので、葉野菜や果菜類などの土の上に育つものの種まきに向いている。
その期間の中でも、特に種を蒔くのに適している日が、下弦の月、上弦の月の頃の潮、『長潮と若潮』の時。この時期からエネルギーが上がり始めるので、ゆるやかに作物も成長できる。逆に満月、新月のエネルギーが頂点の時には種まきをしないこと。
さらに肥料についても種まきと同じで、『長潮と若潮』の頃が最適。液肥は満月に向かう時、堆肥は新月に向かう時に撒くといいとのこと。満月、新月に肥料をやると効き過ぎてしまうので注意。また、肥料をやるときに根元にあげている人がいるが、作物は根の先端から肥料を吸っている。根の先端はどこ~?作物の高さと同じ分だけ根を張っているので、30センチの高さのピーマンなら根元から30センチくらいのところに肥料をまいてあげるとよいとのこと。
水やりについては、水分が下に向かう新月の頃は葉面散布、水分が上に向かう満月の頃は土の中に多目に散布する。それも大潮の期間だけでもいいという。エネルギーの低い小潮の時に多散水すると静まっていた虫が活発化するとのこと。
このように旧暦(月のリズム、潮のリズム)に合わせて栽培すると、自然エネルギーを活かせるので、人の介入が少なくてすむという。もちろん作物も自然のリズムで自立して育つことができるので、たくましくなるそうです。
9月25日(土)中部WS in みるく村レポート

と、まずはじっくり復習をしました。
そして結局、『旧暦』の話しだけで終わりました。(笑)あれっ、星座の話しは・・・?これはかなり奥が深いテーマだそうです。
そして、最初にも話題にあがった『農薬』についてのお話があり、その後に『多剤耐性菌』のビデオを見ました。
9月25日(土)中部WS in みるく村レポート
玉栄さんはいま一番私たちに必要だと思うことをテーマにしてくれる人です。きっと今回、私たちが学ぶべきことは、『星座』ではなく、『農薬』だったのでしょう。と私は理解してま~す。

農薬についての玉栄さんの話を、以下にまとめておきます。
日本の自給率はカロリーベースで40%。食料の半分以上を輸入に頼っている国です。海外から入ってくる野菜類は相当量の農薬(保存剤)をかけられて日本にやってくるのですが、日本の検査は甘く、ザル状態。ほとんどが網の目を潜り抜けて日本に入ってきてしまうのが現状。また、日本で禁止になった農薬が中国に運ばれ、中国では平気で使われている。その農薬がかかった野菜が、また日本に逆輸入されているとの話しでした。
一見何気なしにお店に並んだ野菜たち。彼らがたどってきた道のり(背景)をしっかりと考えて手に取りたいものだと思いました。でも、外国産、国産問わず、なかなか農薬を使っていない野菜たちにめぐり合うことは難しいですよね。そこで玉栄さんからのアドバイス。
「農薬がかかってしまっている野菜を限りなく安全なものにするために一番いい方法は、火を通すこと。また農薬は強酸性なので、野菜を切ってからアルカリの水に10分浸けておくと、60%くらいの農薬は落とせる」とのことでした。
そして『多剤耐性菌』。抗生物質ばかり摂取していると、免疫力がなくなっていく。そして菌もどんどん薬に耐えるものが出てきて、効かなくなっていくとのこと。最近、宮崎県で問題になった口蹄疫や、数年前に発生した鳥インフルエンザなども耐性菌がウィルス化して広まったそうです。

私たちの知らないところで、多大な農薬が使われ、野菜も家畜も苦しんでいる。
そして、私たち人間も一人当たり年間3キロの農薬を食べているという事実。
沖縄の自給率は、さらに日本の自給率より低く34%。でも、その多くがサトウキビ栽培という現状。

「これから私たちは何をしていくべきか?」
と玉栄さんから問題提起をされたような気がしました。
みなさん、少しずつできることから知恵を出し合ってやっていきましょうね。

中部WSの最後は、初の試み『ファーマーズマーケット&交流会』。
フルーツパパイヤ、オクラ、ナーベラー、野菜の種などが並び、みんな喜んで買い物をしていました。
野菜を持ってきてくださった会員の方々、購入してくださった会員の方々、本当にありがとうございました。私も買い物と試食に夢中になってしまい、ついつい写真を撮り忘れてしまいました。すみません。(涙)

それでは、次回は10月23日(土)14:00からです。集合場所はいつもの「うるまジェラード」のお店です。今回は畑にも行くようですよ~。楽しみですね。


中部レポーター
大城 千春




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この記事へのコメント
今回は玉栄さんから、多剤耐性菌のお話があって大変参考になりました。
社会的な話はいつもあまりないのですが、やはりすごく問題意識があられての『自然循環農》法だということがすごく伝わって来て、大変良かったと思いました。
Posted by ドリトル at 2010年10月21日 13:38
おはようございます。

とても面白い話で興味がわいてきました。

何時か、参加できたらいいなとおもっておりますが、
旅費の工面ができなくて、
今回も、後のレポートを期待しています。

私も、パーマカルチャーを始めました。
いつか交流が出来ればと思っています。
お互いに頑張りましょう。
琉球の思想が大好きです。

現在  鹿児島県人ですが
先祖は琉球民俗だと思いたい。

  おとなりの島  与論島に住んでいます。
Posted by 泡 盛窪 at 2010年10月22日 01:51
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