2013年07月02日

ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

ケニアで行われている、穴を掘って炭を作る方式(炭焼き窯がなくても炭が作れる)、
名付けて『ココ掘れ炭焼き!』(略してココ炭)の実験を6月26日に行いました。
果たして炭はうまくできたのでしょうか・・・。

さて、炭焼きを始める前に、まず穴を掘れるように草刈をしなければいけません。ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】
穴が掘れないだけでなく、
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】
・・・だって。がんばって草、刈りまーす!

今回、炭にするのはメンバーの1人が持ってきてくださった竹。
そのほか、以前ひろった堅いけど細めの木など(種類は不明)、
各自炭にしたい木を持参してきました。写真の竹は穴の大きさにカットしてあります。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

今回掘った穴は縦×横×深さ=50cm×30cm×30cmを1つと30cm×30cm×30cmを2つ。
同じはずの大きさの穴も微妙に大きさが違うのはあまり気にしない。
穴の両サイドはスロープ状にしておき、木を入れても横から空気が入るようにしておきます。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

穴を掘ったら、まずは藁や段ボール、細めの薪を入れ、
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

その上にやや細めの木(細すぎると折れるので多少頑丈なもの)で骨組みを作ります。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

骨組みができたらその上に炭にしたい木材を置きます。
穴の横がスロープ状になっているので空気が入りやすくなっています。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

その上にさらに藁をのせ、
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

さらに生の葉っぱをのせます。
こうすることにより、燃えすぎを防ぐとともに熱気が逃げる隙間をある程度ふさいで
木材を蒸す状態をつくります。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

最後は土をかぶせ、窯のような状態にします。
これで準備完了! そして・・・
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

点火!! ワクワクする瞬間です。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

土をかぶせてあるので中で火が燃えていても近寄っても意外と熱くありません。(触ると熱いよ!)
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

さらに煙と熱気を極力閉じ込めるためにクワズイモの葉っぱを載せました。
トトロが持ってそうなデッカイ葉っぱだね~。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

点火から10分後、火が十分回った側の穴を埋め、さらにその30分後、もう片方の穴を埋め、
完全に土に埋めた状態になりました。それでも隙間から煙が出続けます。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

他の2つの穴も準備して点火。結構白い煙が出てきました。
こりゃ民家の近くだと苦情来ちゃうかもね。
しかし、煙のおかげでアブが近寄ってこなくなりました。巨大虫よけ!
月桃の葉っぱも燃えてたりするので、意外といい匂いがするのです。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

「何やってんだろ~?」 チワワのランちゃんも興味津々!(たぶん)
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

その後、昼ごはんを食べたり休憩しながらみんなで炭談義。
「できた炭でスモークしたいね~」「小麦粉と混ぜてシップにしたい」など、もう炭ができた気満々。
そうこうしてるうちにだいぶ煙もおさまってきました。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

小さい穴は点火から2時間後に1つ、3時間でもう1つ、大きい穴は5時間後に掘りだす予定でしたが、カミナリがゴロゴロー!と鳴りだし、遠くに怪しい雨雲が出現! いかにも降り出しそう!!
慌てて掘りだしを開始することになりました。はたしてちゃんと炭はできてるのやら・・・。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

少し掘り返すと何やら黒い物体が! これはもしや・・・。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

竹炭ダァーーーー!!!
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

しかし、熱の届き具合にムラがあったらしく、ちゃんと炭になってないものや
灰になりかけてるものなどいろいろありました。
これはこれでいい色出してます。ツヤは、いぶした時に出る木酢液が表面についたものかな。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

ザクザク炭が出てきます。宝探しみたい!
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

竹以外の木もちゃんと炭になってました。でも、竹よりもムラが大きいかな。
ココ掘れ炭焼き!(実験編)【6/26】

思った以上にうまく炭ができてみんなニコニコ。みんなで炭を分けて持って帰りました。
火が消えてるかどうかわからないので、明らかに温度が低いもの以外は水をかけました。
本当はもっと時間をかけて冷やさないといけないのかもしれません。これも今後の課題ですね。

そんなこんなでここ掘れ炭焼き実験は多くの課題を残しつつも、なんとか炭を作ることはできました。炭がうまくできるようになれば、調理、湿気取り、水の浄化、湿布、食べる(整腸作用)などいろんな用途が考えられます。また、灰は土壌改良や木灰そばの材料に、蒸気を冷やせば木酢液にと、持続可能な生活にプラスになる要素満載です。今回の実験は、そんな可能性に近づいたことを感じることのできる第一歩でした。

来月以降、改良を重ねつつ、今度はWSとして沖縄県内の会員の方を中心に告知をしていきたいと思います。いずれは、炭焼き&保存食WSなど一緒に開催できればな~、なんてメンバー内で話し合ってます。楽しそう!と思ったりワクワクを感じた方はぜひご参加くださいね~。

by H.Myojo


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